Toyonaka Senri Rotary Club

豊中千里
ロータリークラブ
会長挨拶

クラブ運営方針

2025-26年度

会長 若井 幸俊

会長を仰せつかりました若井幸俊でございます。本年度創立40周年を迎える伝統ある豊中千里ロータリークラブの会長を務めさせていただくことは、身に余る光栄であり、同時にその責任の重さに身が引き締まる思いです。

創立以来長きにわたり、私たちのクラブは会員相互の親睦交流をはじめ、地域社会の発展に貢献してまいりました。この素晴らしい伝統を受け継ぎつつ、時代の変化に対応し多様性を以て積極的に進めていきたいと考えております。若輩で微力、戸惑いもございますが邁進してまいります。会員の皆様におかれましてはご指導・ご鞭撻・ご協力を賜りますようお願いを申し上げます。

さてこの近年10年を振り返ってみても様々な事がございました。令和天皇が即位し新たな時代の幕開けを感じた令和元年から、突如世界中に広まった新型コロナウイルス感染症の流行やロシアのウクライナ侵攻、国内ではパンデミックによる東京オリンピック延期、熊本や能登半島での大地震、歴代総理大臣の銃撃といった衝撃的な出来事まで、多くの試練が続いた期間だったと思います。一方で、この困難な時代を乗り越える中で、新たな価値観の広まりや技術の進歩、コミュニティの結束といった希望の光もあったのではないでしょうか。日本ではスポーツや文化の分野での新たな挑戦など、ポジティブな変化も見られました。こうして振り返ってみると、一見ネガティブな状況の中にも、未来への糸口が隠れているように思います。

ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにあるとし、

  1. 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。
  2. 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。
  3. ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること
  4. 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。

要約すると「奉仕の理念(奉仕の理想)」を奨励し育むこととなっております。いまこの時勢だからこそ私はロータリークラブの目的を今一度再確認したいと思います。

当初選出されておられました2025-26年度の国際ロータリー会長マリオ・セザール・マルティンス・デ・カマルゴ氏のメッセージは、UNITE FOR GOOD(よいことのために手を取り合おう)であります。3つの柱として、「革新」「継続性(調和)」「パートナーシップ」を掲げています。UNITE FOR GOODとは、これまでのロータリーが行ってきた「よいこと」すなわち奉仕活動をさらに充実させていくために、より多くの人や団体と繋がる必要があると発信されました。また「ロータリーの最大の財産は、その歴史でも、プロジェクトでも、世界的広がりでもありません。それは会員です。会員は、地球上で最も有能なボランティアのチームです」とも宣言され会員増強を私たちの組織の最優先事項であり最大の課題であると強調しました。マリオ・セザール・マルティンス・デ・カマルゴ氏は一身上の都合によりRI会長辞任されましたが後任の本年度RI会長フランチェスコ・アレッツォ氏はそのメッセージを継承しつつ、さらに政治、地理、イデオロギーでますます分断されている世界において、結束する力となるようロータリー会員に呼びかけ、奉仕プロジェクトを通じ、さまざまな背景を持つ人びと(人種、宗教、職業を超えて)をつなぎ、地域社会でよいことを行う事を共通の使命とされておられます。

2025-26年度の国際ロータリー2660地区吉川健之ガバナーは活動スタンスを、

Enjoy Rotary through learning & personal exchanges. 学びと交流を通してロータリーを愉しもう
ー新たな仲間を迎えようー

とし、次の2つのキーワードを掲げています。

1つ目は温故創新 Create Future

伝統と歴史から学びつつ今の時代に相応しい活動様式を積極的に取り入れ、デジタル活用によりバーチャルとリアル融合の斬新なスタイルにもチャレンジする。

2つ目は交流 Personal Exchanges

地区内における新たな交流の機会を創出し、クラブの活性化を目指す。

これらをふまえた、2025-26 年度における主な具体的取組みは次のようなものになります。

  • 「平和と人権」をテーマとした万博テーマウィークと地区大会。
  • クラブ活動および地区活動運営の充実と合理化(デジタルの活用等)。
  • 合同例会方式によるガバナー公式訪問
  • 地区交流活性化委員会の新設。
  • 地区交流サイトの新設。
  • ボウリング大会や囲碁大会等の開催支援。

これらのRI及び2660地区の方針を踏まえ当クラブも進めてまいりたいと思います。

豊中千里ロータリークラブ次年度方針について6つの項目に分けてご説明いたします。

  1. 親睦と例会
    • 本年度は創立以来例会を行ってきた千里阪急ホテルが令和8年3月を以て閉館してしまいます。40年間の思い出が詰まった例会会場を離れることは寂寥感(せきりょうかん)に苛まれますが、1921年に開かれた年次大会で、ポールハリスは次のように述べました「ロータリーの原動力は親睦です」と。例会はクラブ会員がお互いの親交を深め、奉仕を語り合う機会となっています。本年度もロータリーの根源でもある親睦に第一の重点を置き、現在の例会会場ではもちろんのこと、ご協議いただきました新しい例会会場にても愉しく過ごせる例会をめざし、新たな思い出を積み重ねて行きたいと思います。また会員相互の交流の親睦事業を計画いたします。
  2. 参加者の基盤を広げる
    • 会員基盤の成長(会員増強)は、常にクラブの重要目標の一つです。クラブの会員が多ければ、奉仕活動を多くの人で行うことができるだけでなく、より多くの友情を育み、地域社会に奉仕活動を広げることができ結果インパクトをもたらすことができます。
      一人でも多くの仲間と出会い、多くの友情を育むために未来の会員のご紹介をお願い申し上げます。
  3. 奉仕活動について
    • ロータリー活動の基本は職業人であるロータリアンが毎週一回例会に出席してロータリーの根源である奉仕の心を学び、それを通して親睦を深め、それによってさらに、奉仕の心を充実させていくところにあります。クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕、青少年奉仕の五大奉仕を軸にクラブレベルで行う奉仕活動はパートナーシップが認められている観点から地域社会のニーズに寄り沿ったプロジェクトを創新してまいります。また既存の支援団体にも引き続き寄付等、奉仕を行ってまいります。
  4. 適応力を高める・ロータリーの情報化の活用
    • ロータリーの原点はクラブの主体的な活動にあります。RIの戦略目標の一つとして、ロータリーの公共イメージと認知度の向上のために、クラブ独自の活動を広報することが奨励されています。クラブの活動を会員皆様にはもちろんのこと、またロータリー内・外部にも発信できるIT(MY ROTARY)を活用した広報活動も検討いたします。また長い間ロータリアンとして活動されてこられた会員による情報集会を行い今後の活動の一助となる研修を行います。
  5. 国際ロータリー及び地区事業への協力
    • ロータリーでの財団寄付目標にむけて増進は必須です。ロータリー財団年次寄付、ポリオプラス、米山記念奨学会への支援も引き続きお願い申し上げます。また2660地区では地区大会やIM、大阪・関西万博における「平和と人権」テーマウィークでのプログラムをはじめ、各クラブ相互の交流事業やポリオプラスの啓発交流行事も開催されます。地区ビジョンに「ロータリーを愉しもう」とあります。「楽しむ」ではなく「愉しむ」です。愉しむには心から喜び嬉しく感じるという意味を持ちます。満足感を自ら強調するという意味のように積極的な参画をいたします。
  6. 創立40周年について
    • 40年間の我がクラブの歩みは、歴代会長の卓越したリーダーシップの元、チャーターメンバーをはじめ会員の皆様が力を合わせた一年一年の積み重ねであります。豊中千里ロータリークラブは1986年2月5日豊中ロータリークラブ様をスポンサークラブとして29名の会員で発足されました。創始の頃より親睦を第一に考えながら会員個々の自主性を尊重し、柔軟性を重んじる独自の理念を初代太田垣会長は創新されました。その思いは現在も脈々と受け継がれています。
       昨年度より熊澤一郎実行委員長の下、創立40周年を迎えるにあたり4回の準備会議を経て方向性や具体的内容を協議してまいりました。この特別な年を会員全員で祝い自主性、柔軟性を尊重し今後も変わることのない創立当時の思いを以て更なる10年後50周年へと繋げて行きたいと思います。令和8年2月14日千里阪急ホテルにて 記念式典、基調講演、祝賀会を開催いたします。また記念誌を作成いたします。

最後にポールハリスは信頼できる仲間と交流し、育んだ友情と共に奉仕を行うロータリークラブを作り上げました。これを思いながら私自身、生き生きとした躍動感もって活動し、クラブが大きく発展し飛躍できるよう努力してまいります。皆様何卒宜しくお願い申し上げます。


2025~26年度国際ロータリーテーマ


2025-26年度国際ロータリー会長

フランチェスコ・アレッツォ氏

矯正歯科医として個人の診療所を構えています。イタリア、ヨーロッパ、アメリカの矯正歯科協会のメンバーとして国際的に活動しています。ラグーサ県のNational Association of Italian Dentistsの副会長であり、National Trust for Italyの創設者であり、同団体で7年間ラグーサ県を代表しました。また、マルタ主権騎士団内の名誉と献身の騎士です。

30年以上のロータリー会員であるアレッツォ氏は、合同戦略計画委員会副委員長、RI理事、ラーニングファシリテーター、地区大会での会長代理を歴任したほか、ロータリー財団のメジャードナーおよびべネファクターでもあります。アナ・マリア・クリシオーネ夫人は、観光業界の起業家で、お二人には二人のお子さんがいます。