2021年4月14日

2021年4月14日

松下幸之助創業者

弊社は、松下電器産業株式会社(現在Panasonic)とは、かれこれ65年以上の付き合いで、私が入社した当時は、周りに創業者の書籍や、講和テープなどが、沢山ありました。経営の神様として、皆が尊敬し、松下の製品を扱っている事に我々代理店も誇りを持って仕事をしていました。
今は社名も変わり、松下色が薄れて行く中Panasonic社員でさえ、創業者の功績や逸話を知らない人達が増えていて寂しい限りであります。
しかしながら京セラ創業者の稲盛さんを始めまだまだ沢山の幸之助さん信者が存在して、その歴史と功績を継承しています。
私もやはり幸之助創業者が大好きで、特に市井の人々に対する滋味あふれる逸話に何度も感動した思い出があります。
本日はその沢山の話の中から代表的な二つの話しをご紹介したいと思います。 


一つ目は「日本一のメガネ屋さん」

北海道にあるメガネ屋さんからの手紙で
「先日、テレビであなたの姿を拝見したのですが、あなたのメガネはお顔に合っていないように思います。もっと良いものに取り替えたほうがいいでしょう」
 幸之助はすぐに礼状を出したものの、その後は忙しさに取り紛れ、手紙のことはすっかり忘れていました。
 ところが翌年の春、講演のため北海道を訪れた幸之助に、その店主が面会を求めてきて、「あなたのメガネはあの時と変わっていないようだから、ぜひ直させてください」と言うのです。幸之助は熱心さに打たれてその申し出を受け、なぜわざわざ手紙をくれたのか尋ねました。すると店主は、「メガネは人相を変えるので、顔にはえるメガネをかける必要があります。もしこのメガネをかけて外国へ行かれたら、外国の人に日本にはメガネ屋がないのかと思われかねません。ですから失礼を顧みず、手紙を差し上げたのです」と答えました。

 幸之助はその熱意と、単なる損得を超えた大きな考え方に感銘し、大阪に帰るや早速社員にこの話を披露して、「お互いにこのメガネ屋さんのような心意気で仕事に取り組みたいものだ」と呼びかけたのです。
*札幌の富士メガネさんで現在も盛況


二つ目は「お菓子屋さんの話し」

ある町にお菓子屋さんがありました。そこに、ある一人の 「乞食」 (原文のまま)
が “まんじゅう” を買いに来たそうです。しかし、その街ではご大家と言われている有名なお菓子屋さん。そんなお菓子屋さんに、「乞食」 が “まんじゅう” を買いに来ると言うことは、それはそれはとても珍しい事だったそうです。そのお店の小僧さんは “まんじゅう” を一個包みました。しかし、何分、相手が相手だけに、“まんじゅう” を渡す事にためらい、躊躇していたそうです。すると、そこのお店のご主人が出てきて言いました。「誠にありがとうございます」ご主人は、 “まんじゅう” の包みを渡して代金を受け取ると、それはそれは深々と頭を下げて、お礼を伝えたそうです。「乞食」が出て行ったあとで、その小僧さんは不思議そうに尋ねました。

「なぜ、ご主人様自ら頭を下げて “まんじゅう” をお渡しになられたのですか?」すると、ご主人は言いました。「おまえさんが不思議に思うのももっともだけれど、よう覚えときや。これが商売冥利というものなんだよ。お店をごひいきにして下さるお客様というのは確かにありがたいお客様。だから大切にせなあかん。しかし、今日の人はまた違う。」「今日来られたお客様は、私達の作った “まんじゅう” をいっぺん食うてみたいと言ってこられたお客様。これまでに、自分の持っている全財産をはたいて買うて下さったお客様はいましたか?」「今日のお客様は、なけなしの全財産をはたいて買って下さった。こんなありがたい事はないではないか。」「お店にまんじゅうを買いに来られる全てのお客様にお礼をさしあえることは当然な事で、それが、商売の道と言うものなんだよ・・・」


沢山の話の中から二つ紹介致しました
人を大事にすることが全ての基本である事を教えているように思います。

生前、創業者はインタビューか何かで
松下電器とはどのような会社ですか?と聞かれた時それに答えて
「松下電器は人を創っている会社です、人に役立つ商品を作っているけれど、それを通じて人を創っているのです」
この言葉が全てを語っていると感じています。